タリック(Taric)
タリックのスキル・基本コンボ・ウェーブ管理・マッチアップを、LoL初心者向けに体系的に学ぶ。
概要 — チャンピオンの理解
特徴
味方を守ることに特化したエンチャンター兼タンク型サポート。回復・アーマー付与・スタン・チーム無敵とあらゆる防御手段を備え、味方チャンピオンと**「絆」でつながることでスキルの影響範囲を二箇所に広げる独特の仕組みを持つ。パッシブ(Bravado)によるスキルと通常攻撃の循環が戦い方の根幹**で、殴れる状況を作れるほど回復もクールダウン短縮も回り、粘り強さが増していく。遠くから一方的にダメージを出すタイプではなく、味方のそばで殴りながら守り続ける近距離型の守護者。
W(Bastion)の絆を軸にした立ち回り
Taric の強みのほとんどはW(Bastion)の絆を誰につなぐかで決まる。発動時にシールドを付与しつつ、絆でつながれた味方の位置からも Q の回復と E のスタンが同時に発動するため、味方との距離と角度がスキルの命中率と影響範囲をそのまま左右する。レーン戦では ADC につないで二方向からの E(Dazzle)でスタンの命中率を高め、集団戦ではダイブするファイターやアサシンにつなぎ替えて前線でスタンと回復をばらまく選択肢もある。味方が射程外に出ると複製やアーマー共有が一時停止するが、範囲内に戻れば自動で再開される。この仕組みを活かし、つないだ味方との距離感を常に意識しておくことが大切になる。
アルティメットの先読み
R(Cosmic Radiance)は発動から無敵が始まるまでに明確な遅延がある。この遅延が Taric 最大の難所であり醍醐味でもある。早すぎれば敵がスキルを温存して無敵が切れた直後に叩かれ、遅すぎれば味方が倒されてから無敵が来る。敵の主要な火力スキルやアサシンの飛び込みが「今から来る」と読める瞬間に先出しするのが理想。特にドラゴンやバロン周辺での集団戦では、Taric と Bastion でつながれた味方それぞれの周囲にいる味方を無敵にできるかどうかが戦況を丸ごとひっくり返す決定打になりうる。発動後の降下はCCで中断されないが、効果範囲内にいるかどうかが重要なので、発動のタイミングだけでなく味方が近くにいるかも確認してから使いたい。
スキル — ミクロの土台
アイコンを選ぶと詳細が表示される。各スキルの効果と「使いどころ」を把握する。
スキルを使うと、次の2回の通常攻撃が強化される。強化中は攻撃速度が大きく上がり、追加の魔法ダメージ(ボーナスアーマーに応じて増加)が乗る。さらに強化攻撃を当てるたびに基本スキル(Q・W・E)のクールダウンが短縮される。スキルを撃ったら殴る、殴ったらまたスキルが使える、という循環を回すことが Taric の戦い方の根幹になる
チャージ制の回復スキル。時間経過でチャージが自然に貯まり、パッシブ(Bravado)の強化攻撃を当てることでも追加チャージを得られる。発動すると貯まったチャージをすべて消費し、自身と周囲の味方を回復する。W(Bastion)でつないだ味方の周囲にも同時に回復効果が発生するため、離れた位置にいる味方も癒やせる。チャージが多いほど回復量が増えるので、殴れる状況ほど回復力も上がる仕組みになっている
発動すると Taric にボーナスアーマーを与え、対象の味方チャンピオンを指定して「守護の絆」でつなぐ。発動時に Taric と対象の味方それぞれの最大体力に応じたシールドを付与する。つながれた味方は Taric のアーマーの一部をボーナスとして受け取り、防御力が上がる。最も重要な効果は、Taric のスキル(Q・E・R)がつながれた味方の位置からも同時に発動するようになること。これにより回復・スタン・無敵が二箇所から放たれ、影響範囲が大きく広がる。味方が射程外へ離れすぎると複製やアーマー共有が一時停止するが、再び範囲内に戻ると自動で再開される
短い予備動作の後、指定方向へ直線状にビームを放ち、当たった敵をスタンさせる。予備動作中も移動できるため、放つ角度を調整しながら狙える。W(Bastion)でつながれた味方からも同時に同じ方向へビームが出るため、二方向からの挟撃で当てやすくなる。予備動作の遅延がある分、予測を効かせた先置きや味方との位置関係を使った角度が精度の鍵になる
発動すると星が降り注ぐ演出が始まり、一定の遅延の後、Taric 自身と周囲の味方チャンピオンが無敵状態になる。W(Bastion)でつながれた味方の周囲にも同様に効果が及ぶため、二箇所で味方を守れる。発動後の降下はCCで中断されない。Bastion で複製された効果は Taric が倒されても完了する。発動から無敵化までに明確な猶予があるため、敵のバーストが来るタイミングを先読みして早めに使う判断が求められる。集団戦で周囲の味方を守り切る圧倒的な防御アルティメット
パワースパイク — 強い瞬間
特定のタイミングで戦闘力が跳ね上がる。この「いつ強いか」の把握が、仕掛けと待ちの判断を変える。
W(Bastion)と E(Dazzle)が揃うと、味方とつながった状態で二方向からスタンを放てるようになる。ADC と位置をずらして E を撃てば、一方向からだけでは避けられるスタンが当たりやすくなり、レーンでの仕掛けが成立し始める
アルティメット(Cosmic Radiance)を習得すると、Taric と Bastion でつながれた味方それぞれの周囲にいる味方を無敵にする防御手段を得る。タワーダイブやドラゴン周りの集団戦で敵の決め技を丸ごと無力化できるようになり、味方の強気なプレイを後ろ盾として支えられる存在になる
パッシブ(Bravado)の追加魔法ダメージはボーナスアーマーを参照し、W(Bastion)の味方へ共有するアーマーは Taric の総アーマーを参照する。アーマー系アイテムが揃うほど殴りの威力と味方への防御付与が底上げされる。Q の回復は AP と最大体力で伸びるため、アーマーで直接増えるわけではない点は区別しておく
ウェーブ管理 — レーンの主導権
ミニオンの「押し合いの均衡点」をどこに置くか。まずこのチャンピオンの方針を理解し、4つの基本状態を確認する。
サポートのためウェーブ管理はADCに委ねるのが基本。Taric の仕事はウェーブクリアではなく、パッシブの強化攻撃でスキル循環を回すことにある。強化攻撃は敵チャンピオンに限らずミニオンに当てても基本スキルのクールダウン短縮と Q のチャージ獲得が発生するため、安全に殴れる対象がミニオンしかいない場合はウェーブ状況を見ながらパッシブを消化して回転を維持できる。ただしウェーブを不必要に押してしまわないよう配慮が必要。プッシュを手伝う必要がある場面でも、E や Q をウェーブに使うとエンゲージ・回復手段が一時的に失われる点を意識しておく
マッチアップ — 対面ごとの立ち回り
相手チャンピオンに応じた注意点と戦い方。
Morgana の E(Black Shield)で E(Dazzle)のスタンを吸われてしまう。二方向からビームを出しても、シールドが張られた相手にはCCが通らない。シールドの持続が切れるタイミングか、シールドが付いていない側の敵を先に狙う判断が要る
レーン中は似た回復系サポート同士の消耗戦になりやすいが、Taric は殴れる距離にいるほどパッシブによるスキル循環で回復が回る。短いトレードを繰り返して Q のチャージを稼ぎ、持久力の差を見せるのが有利への道筋になる。Lv6 以降は Cosmic Radiance による無敵で Sona の R を無力化できる可能性がある
離れた位置から一方的にスキルを撃ち込んでくる相手には、殴って回す Taric の循環が成立しにくい。近づく前に体力を削られるとエンゲージの余裕がなくなるため、ブッシュを活用して射線を切りつつ、E で仕掛けられるタイミングまで体力を温存する立ち回りが求められる